Hound(ハウンド)
 
 ありきたりな雑種犬だ。訓練を受けており、一般的な狩猟に駆り
出される。単体で見た場合は最下級のデーモンにすら遠く及ばない。


West(ウエスト)
 
 人間の医師である。化学的なアプローチで死者を蘇生する手段を
開発した。復活しても血肉を求めて彷徨うだけの怪物となっている
のだが。満足に研究を進めるためのねぐらを求めてこのタワーにや
ってきた。それに、ここなら新鮮な死体には困らない。ラヴクラフ
トの予言によると、最後には自分の生み出した動く死体に殺される
という。


●Peasant(農奴)
 
 食べていくためには働きづめにならざるを得ない人間たちだ。財
産らしいものは何も持っていない。人間の社会では下層階級の方に
位置する。普段は閉鎖的だが、場合によっては怒り狂うこともある。


Magician(マジシャン)
 
 多くの犠牲を払いながらも長年の研究の末、召喚の力を手に入れ
た人間だ。初歩的な魔法と低級のデーモンを操る。かかる輩はレリ
ックの性能を誇示するために存在しているのだろうか。レリック所
持者は魔術や召喚の力をいともたやすく手に入れるのだから。それ
とも「レリックなど使わなくてもこうした力は手に入る。だからそ
んなものを信用するな」という警句なのだろうか?
 

●Bandit(野盗)
 
 同胞たる他の人間を襲い、財産を奪って生活している者たちだ。
サモナーたちを格好の獲物と捉えているタイプは実に勇敢な部類の
野盗である。底抜けの馬鹿でもあるが。


●Herd Human(ヒトウシ)
 
 人間を牛のような生物に作り変えるべく、何世代もかけて交配を
繰り返して生み出された。動きは鈍く、頭の回転が遅いが大柄(食
べごたえがあるというべきかもしれない)で重労働に向いている。
これを食用に囲うデーモンもいる。


Zaji(ザジ?)
 
 剣術と魔法を融合した独特のスタイルで戦う傭兵。サモナー達と
彼らが所有するレリックを恐れる組織は多い。そのためレリックの
残骸には多大な褒賞がかかっており、傭兵や賞金稼ぎは我先にサモ
ナーをつけ狙う。
 

Ludoc(ルドック?)
 
 力の宝珠(Orb of Power)を取り込んだ、あなたと同類のサモナーだ。
羽飾りとビーズのついた革の衣装を着ている。どうやら仲魔のデーモン
達を手下というよりは友人、ことによると家族同然に思っているようだ。
彼が他のサモナーを襲う理由は定かではない。


Madevra(マデブラ?)
 
 強力な魔法の盾を携えた若き騎士だ。彼女はレリックが授ける力
は人間の手に余ると考えている。そういうわけで、この地に惹かれ
しサモナーを皆殺しにしようとタワーに足を踏み入れたのだ。
 
 
Paracelsus(パラケルスス)
 
 聖者の心臓(Faithful heart)を胸に収める、あなたと同類のサ
モナーだ。金細工をあしらった緑の制服を着ており、白いマントを
羽織っている。「レリックによって交信・支配できる精霊の中で一
番強力なのは元素の顕現である」という信念があるらしく、専らそ
れらを使役する。大昔、地水火風を超えた厳密な元素の形を発見し
た錬金術師「パラケルスス」を名乗っているが・・・彼の傍にその
手のデーモンは一体もいない。


Charliss(カリス?)
 
 さらなる力を求め、このタワーにやってきたリッチだ。レリック
は持っていない。サモナーは皆、レリックによってタワーに入りた
いという欲望を抱くが、そうした影響を受けるのを嫌っている。
 

Lioth(リオス?)
 
 呪術の面(Vodun Mask)を被る、あなたと同類のサモナーだ。何
が何でも正体を隠したいようで、フード付きの黒マントを羽織って
いる。マスクによって配下としたデーモン達の邪悪な力を嬉々として
吸収してきた。他のサモナーを殺害し、一際強力な配下を引き抜こう
としている。


Mordecai(モーデカイ)
 
 野盗共の棟梁だ。キリスト教の書物に言及されている「悪魔」だと
自称している。豪傑ではあるがその主張はいくらなんでも・・・信じ
がたい。事実関係はさておき、そう言い切る大胆不敵なモーデカイを
レプロバスは勇者と認めた。仕えるにふさわしい人物であると。


Breska(ブレスカ?)
 
 栄光の冠(Crown of Glory)を頂く、あなたと同類のサモナーだ。
体中血まみれになっている。元からこういう性格だったのか、それ
ともタワー内で何かあったのか、立ち塞がる者を皆殺しにする獣と
化している。あいにく、赤黒く汚れた冠の使い方は覚えているよう
だ。そういえば、血を浴びていても冠の輝きはちっとも衰えていな
い。不思議だなあ。


Perseus(ペルセウス)
 
 メデューサの首を取らんとするギリシャの英雄だ。あまり良く考
えずにこの仕事を引き受けてしまったのである。この任務において
彼に手を貸したオリンポスの神々もいる。ゼウスは強い力を持つ剣
を与え、ハデスは姿隠しの兜を下賜した。ヘルメスは己のサンダル
を貸与し、そしてアテナは鏡の如く磨き上げた盾を持たせたのだ。


Adria(アドリア?)
 
 とある宗派の尼僧。光と闇両方の力を操る。彼女が仕える「霊祖」
は「聖邪を問わず外なる霊を縛り付けてはならない」としており、
サモナー達を討伐すべく彼女を派遣した。


Jayle(ジェイル?)
 
 あなたと同類のサモナーだ。竜の瞳(Eye of the Dragon)をそ
の身に宿し、和服を纏っている。彼女は大いなる力を求めてこの
タワーにやってきた。踏破した暁にはその力を己の信ずる大義の
ために用いる所存である。
 
 
Antoria(アントリア?)
 
 防御魔法を極めたウィザードである。彼に防げぬ攻撃魔法はまず
無いと言っていい。世にも稀なる解呪手段を手に入れたい一心で、
このタワーにやってきた。噂によるとこの男もまた、レリックに選
ばれし者であり、本来ならサモナーになっていたという。しかしア
ントリアは魔法のアーティファクト全般に酷く不信を抱いているた
め、レリックを拒絶した。魔法使いらしからぬ思考である。
 
 
Valindra(ヴァリンドラ?)
 
 優美なドレスに身を包む、あなたと同類のサモナーだ。死者の手
(Hand of the Dead)に選ばれし者である。タワー内で手にした力
を弄んでいるようだ。タワーを脱出した暁には(それは可能である
とヴァリンドラは踏んでいる)大いなる偉業を果たさんと夢想して
いる。計画の邪魔となる芽を一つ残らず摘んでおこうと、他のサモ
ナーを襲っている。


Tremane(トレマーネ?)
 
 筋骨逞しい騎士。とある宗派の侍祭たちを守り抜くという誓いを
立てた。残念ながら、彼らの教会を敵対結社の小隊が襲撃し、護衛
対象を皆殺しにしてしまう。多勢に無勢であったにも関わらず、事
情が斟酌されることはなかった。長老たちはトレマーネの剣を折り
「今すぐ騎士に相応しい最期を遂げろ」と言い放ったのだ。彼がな
ぜこのタワーにいるのか考えるまでもない。
 
 
Kayna(ケイナ?)
 
 この暗殺者はかつてデーモンに体を乗っ取られたことがあるが、
どうにか相手を斧に封じて自由を取り戻した。そして件の斧が絶大
な力を宿したと気づく。度を越した野心家なのか、それとも並外れ
て肝が太いのか、さらにデーモンを魔道具にしようとこのタワーに
やってきた。目下、大成功を収めている。